巡礼予備知識

当寺が番外寺院であるゆえん
西国三十三カ所(西国三十三所)観音霊場は養老二年(718年)徳道上人により開創されました。 その約300年後、あまり知られていない霊場を中興し、世に広められたご功績により花山法皇は巡礼開祖といわれております。 その法皇が崩御されるまでお住まいになった当山が霊場ゆかりの地として番外寺院となっています。
ご宝印とは
札所では納経帳や巡礼掛け軸等にご宝印(納経朱印)をお授けしていますが、その印の中の梵字は各札所でお祀りされていますご本尊を表しています。
特に西国三十三カ所(西国三十三所)の印は人間が作ったものではなく、帰天した(死を意味します)徳道上人が黄泉(よみ)の国で閻魔(えんま)大王から授かり、再びこの世に持ち帰ったものですからご宝印と呼びます。 単なる参詣記念の印ではないですから大切に扱って下さい。
納経する意味
読んで字の通り経文を書き写した経文を寺社に納めることをいいますが、納経の有り難さは1枚の写経に思いを託して札所に納経料を納め奉納すれば、それぞれの祈りをご祈祷供養していただけるということです。
※納経料(300円)は納めた写経を供養していただく為のお布施です、意味をしっかりと理解して感謝の心に満たされて奉納しましょう。
昨今の写経用紙はお手本を下に敷いて上からなぞり書きするようになっています。毛筆だけではなく硬筆でもOKですから誰でも簡単に書けます。 字の上手下手も関係ないですから、真の納経の有り難さをぜひ体験してください。
おいずる
笈摺(おいずる)の語源は、笈(背に負う物)から着物を守るために身につけていた白衣という意味から来ています。昔は巡礼中にもしもの事が起きた時には、その身のままで埋葬してもらえるように死装束と同じ意味で着ていました。巡礼を無事に終えられたときには、谷汲山華厳寺(三十三番札所)の御詠歌「親と頼みし 笈摺を 脱ぎて納むる 美濃の谷汲」にありますように持ち帰らず、お納めいただくのが本来のきまりです。ただ、昨今は自分がこの世を旅立つ時、また肉親縁者が旅立つ時に、御仏のご宝印を頂いた白衣を着せるようになりました。
※皆様へ
できましたら本来の巡礼中に身につける笈摺としての白衣と死出の旅立ちに使う白衣をご用意ください。巡礼時身につけていた笈摺は結願したときに本来の意味である谷汲山華厳寺笈摺堂に納め下さい。持って回ったもう1つは自らが臨終の時または人様に着せて上げる為に大切にお持ち下さい。
巡礼ができることの意味
昔の巡礼は身体に自信のある人達しかできなかった厳しい修行そのものでしたが
現代の便利な時代でも
まず自らが健康であるということ、家族や第三者の協力があること、時間が取れること、費用が出せること、などの条件が揃って(周りや神仏に許されていること)巡礼できる事に心を向けてみる必要があるでしょう。
どうか巡礼が出来ることの幸せを感じながら巡礼をして頂きたいと念じます。
巡礼を満願した掛軸、納経帳(集印帳)について
巡礼先の御本尊を象徴するご宝印が押されているものですから、日々の祈りの糧としてお使いいただくのが本来の姿です。 その年の幸せを観音様に祈るという意味でお正月にもお使い下さい。
お彼岸や仏事の時に掛けて頂いて結構ですが、本来の日々の祈りの糧として使うという意味をしっかりご理解されてお使い下さい。
※掛軸表装について 満願した掛軸はそのまま置かずに表装して(本当の掛け軸にして)桐箱に入れ保存します。桐箱の箱書きは札所の住職に依頼するのがお勧めです。

公式ホームページです。